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1970年のシャルル・トレネ Charles Trenet の「幽霊」 "Le revenant" です。この曲は彼の南仏のナルボンヌの生家と彼自身を歌ったもので、トレネ独特のユーモアとドラマを織り込んだ、彼にとっても思い入れのある曲なのではないでしょうか?小さい頃家には幽霊がいると思っていたけれど、その幽霊は実は自分だったと語っています。

1999年のトレネのプレイエル劇場の最後のコンサートでもこの曲を歌っていて、86歳ぐらいだと思うのですが声も衰えを感じさせずに若々しく、本当にすごいですね。まさに「歌う狂人」の名にふさわしいシャンソン界の巨人だったと思います。

Le revenant  Charles Trenet  幽霊  シャルル・トレネ  1999年

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Le revenant  Charles Trenet  幽霊  シャルル・トレネ  1971年

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Le revenant  幽霊    《宇藤カザン訳》

Un cri dans la nuit d'hiver,
Ma fenêtre est de travers.
Je la ferme de mon mieux
Je vois la couleur des cieux :
Ils sont noirs,
Il y a du vent,
Vent d'autan
Ou vent d'antan.

冬の真夜中の悲鳴
僕の家の窓はゆがんでいるけれど
やっとのことで窓を閉める
僕はあちこちの空の色を眺める
真っ黒だ
風が吹いている
激しい南西風か
それとも去年の風か

Le manteau des cheminées
Recommence à frissonner.
Sur la route, j'aperçois
Un bien étrange bourgeois.
Où donc l'ai-je déjà vu
Pieds fourchus
Et front cornu ?
C'est le diable... ou le docteur,
Qui me font mourir de peur,
Ou bien mon ange gardien ?
Je ne sais plus,
Je ne sais rien !

暖炉が
再び震え出した
僕はとても風変わりな
紳士を道で見かけた
先の割れた蹄の足に角の生えた額
どこかで以前会ったことがあるかな?
それは僕を死ぬほどの恐怖に陥れる
悪魔か・・・それとも医者だろうか
それとも僕の守り神なのだろうか?
もう分からない
まるで分からない!

Ça craque dans le magasin
Où se cache un assassin,
Un fantôme familial,
Une infirmière d'hôpital.
Une grand-mère
Blanche de Castille
Qui parait devant sa fille
Pour lui dire de l'oublier
Quand reviendront les ouvriers.

殺人者が潜む倉庫の中では
みしみしと音がする
家族の幽霊
病院の看護婦
労働者たちが帰って来る時に
言い忘れたことを言うために
娘の前に現れた
カスティリア地方の
蒼白なおばあさん

Il y aura du "timtalane"
Quand un marteau tombe en panne.
Un ténor de l'opéra
Le répare à tour de bras.
Puis il meurt d'apoplexie
Comme une vraie tomate farcie.
La poussière qui le recouvre
Est la même qu'on voit au Louvre.

ハンマーが故障すれば
「タンタラーヌ」があるだろう
オペラのテノール歌手が
力いっぱいにそれを直す
それからトマトの肉詰めそっくりに
彼は卒中で死ぬ
それを覆うほこりは
ルーヴル美術館で見受けられるものと同じだ

Un train passe dans la nuit.
Il m'emportait avec lui
Autrefois lorsque j'étais
Ce jeune enfant qui rêvait.
Qui rêvait d'un autre ciel
De Paris de la Tour Eiffel,
Qui rêvait de tout quitter
Et de ne vivre que pour chanter.

夜をついて列車が走る
列車は昔僕が夢見る少年だった頃の
僕を乗せて行った
エッフェル塔のあるパリの
彼方の空を夢見ていた少年
すべてに別れを告げ
歌うことだけに生涯をささげることを夢見た少年

Qu'est-il advenu depuis,
Depuis tant et tant de nuits,
Depuis tant et tant de saisons,
Aux placards de la maison ?
Les souvenirs, au rendez-vous,
Vont revenir, mais je vous l'avoue,
Demain je leur ferai faux-bond,
Car je ne suis qu'un vagabond !

家の戸棚には
たくさんのたくさんの夜が過ぎ
たくさんのたくさんの季節が過ぎたけれど
それから彼はどうなったのだろうか?
会う約束をしている想い出たちは
戻って来ようとしているけれども
僕はあなたに告白する
明日には僕は彼らとの約束をすっぽかすだろう
だって僕は放浪者でしかないのだから!

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ところで「タンタラーヌ」は何のことだか分からない。ハンマーは多分ピアノのハンマーを指しているのではないかと思われるので、ハンマーがピアノの弦に触れて出す音を表現しているのだろうか?

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Kazan

Author:Kazan





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