2017 / 05
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エディット・ピアフ Edith Piaf の「白衣」 "Les blouses blanches" です。

この曲はエディット・ピアフが1960年の復活のオランピアのコンサートで最後に歌った曲のようで、愛の破滅からか精神病院に閉じ込められた女の物語だが、個人的にはあまり好きになれない。
それは病院の白衣と結婚式の白いドレスを回想的にダブらせているのだが、その思い付きが安直で内容がなく、詩の内容の無さをピアフの歌唱力と演技力に期待しているように意地悪く考えてしまう。

曲の転調の妙と新しさを感じさせる旋律はあるが、ピアフは実に多くの曲を歌っているから中にはつまらない曲も多くあり、それでも彼女が歌えば彼女の声の力で説得力のある曲になってしまっている。

いずれにしろこの頃は自動車事故の後のモルヒネに依存していた時期だろうから、彼女自身が幻覚を覚え、自身の健康の不安から身につまされる歌詞の内容だった事は確かでしょう。

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Les blouses blanches  Edith Piaf  白衣  エディット・ピアフ

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Les blouses blanches  白衣     《宇藤カザン訳》

Ça fera bientôt trois années,
Trois années qu'elle est internée,
Oui, internée avec les fous...
Avec les fous...

3年にもなろうとしている
彼女は3年間も収容されていた
そう、精神病院に収容され・・・
気違いどもと一緒に・・・

C'est à cause d'eux si elle est là,
Seulement voilà, on ne la croit pas,
Mais un jour ça va éclater : la Vérité !
Alors comme elle en a assez de pleurer,
De toutes ses forces elle se met à crier :
"Mais puisque j'vous dis que j'suis pas folle,
vous m'entendez ?!
J'suis pas folle ! J'suis pas folle !! J'suis pas folle !!!"

彼女がそこにいるというのもあいつらのせいなの
それだけの理由なの、信じられないわよね
でもいつかそれは明るみに出るわ、真実が!
それで彼女は涙が枯れるほど泣き濡れた後に
あらん限りの力で泣き喚き始めた
「私は気違いじゃないって言っているのに
あなたたち聞いているの?!
私は狂っていない!私は狂っていない!!私は狂ってなんかいないのよ!!!」

...Et à chaque fois y a les blouses blanches...
Encore et toujours les blouses blanches...
Elles lui disent : "Non, vous n'êtes pas folle !"
...pas folle... ...pas folle...

・・・けれどもその度に白衣の人たちが来て・・・
またもやいつも白衣の人たち・・・
彼女たちは彼女に言うのだった「そうよね、あなたは狂ってなんかいないわ!」
・・・狂っていない・・・ ・・・狂っていない・・・

Les blouses blanches...
Elle aussi, elle en a eu une blouse blanche,
Ah non ! C'était une robe... Une petite robe blanche...
Une petite robe blanche avec des fleurs,
Y avait du soleil tout autour des fleurs,
Et dans sa main à elle, y avait une main :
Une belle main avec des doigts qui chantaient...
Qui chantaient... Qui chantaient...

Ah ! Encore les blouses blanches !...

白衣の人たち・・・
彼女も同様に白衣を着ていた事があった
ああ違うわ!それはドレスだったわ・・・かわいい白いドレス・・・
かわいい白いドレス、ブーケを持って
花々を取り囲むように陽の光が輝いていた
そして彼女の手には、もう一つの手が置かれ
語りかけるような指のきれいな手・・・
楽しげに・・・楽しげに・・・

ああ!またもや白衣の人たちだわ!・・・

Ça fera bientôt huit années
Huit années qu'elle est internée
Oui, internée avec les fous...
Avec les fous...

もうすぐ8年が経とうとしている
8年間も彼女は収容されていた
そう、気違いたちと一緒に収容されて
気違いたちと一緒に

Un grand trait sur les huit années
Tout comme si rien n's'était passé
Une nuit elle ira leur voler leurs huit années...
Tiens ! V'là la main comme le jour d'la robe blanche...
Mais pourquoi qu'elle a mis toutes ces blouses blanches ?
Non ! Puisque j'vous dis que j'suis pas folle,
vous m'entendez ?
J'suis pas folle ! Je suis pas folle !! J'suis pas folle !!!
Vous voyez bien que c'était vrai...
Moi je savais qu'elle reviendrait... la main...
La belle main qui riait... riait... riait...

8年間は矢のように過ぎ去った
何事も無かったように
ある夜彼女はこの8年間を彼らから奪い返しに行くだろう・・・
ほうら!あの白いドレスの日のような手があるわ・・・
だけどみんな白衣を着ているのはどうしてなのかしら?
いいえ!私は気違いではないって言っているのに
あなたたちには分からないの?
私は狂っていない!私は狂っていない!!私は狂ってなんかいないのよ!!!
それが本当の事だって分かるでしょう?・・・
私、それがまた戻ってくるのを知っているわ・・・あの手・・・
楽し気なあのきれいな手・・・楽し気な・・・楽し気な・・・

On s'aimera toujours...
Mon amour... Aha !
Toujours... Aha !
Mon amour... Ahaha !!...
Toujours !... Ahahaha !!!...

ずっと愛し合うわ・・・
愛しい人・・・あは!
いつだって・・・あは!
愛しい人・・・あはは!!・・・
永遠に!・・・あははは!!!・・・   

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Kazan

Author:Kazan





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