2012/05/30 18:00:39
アダモ Adamo の歌う「インシャラー」 "Inch´Allah" は1966年にイスラエルを訪れた折に書かれた曲で、反戦歌として有名です。紛争のために罪のない人が犠牲になったことを悼む内容で 「インシャラー」とは「神の思し召すままに」と言う意味です。
この詩は特に難しく、想像力を必要とし、一人では手に負えなかった。よってこの翻訳はある人の助言のもとにまとめた。

Inch´Allah Adamo インシャラー アダモ

Inch´Allah インシャラー
J´ai vu l´orient dans son écrin
Avec la lune pour bannière
Et je comptais en un quatrain
Chanter au monde sa lumière
僕は見た、化粧箱に入った「オリエント」を、
月を旗印にあしらったオリエントを
そして思った、その輝きを世界に向け
四行詩で讃えようと
Mais quand j´ai vu Jérusalem
Coquelicot sur un rocher
J´ai entendu un requiem
Quand sur lui je me suis penché
けれどエルサレムを見たとき
それは岩に咲くひなげしのようだった
近寄って手に取ろうとすると
鎮魂歌が聞こえてきた
Ne vois-tu pas humble chapelle
Toi qui murmures : "Paix sur la terre"
Que les oiseaux cachent de leurs ailes
Ces lettres de feu : "Danger frontière"?
気づかないかいささやかな礼拝堂よ
『危険地帯』という炎のヘブライ文字を
鳥たちがその翼で隠しているのに
君は『地上に平和を』と呟いている
Le chemin mène à la fontaine
Tu voudrais bien remplir ton seau
Arrête-toi Marie-Madeleine
Pour eux ton corps ne vaut pas l´eau
Inch´Allah Inch´Allah Inch´Allah Inch´Allah
この道の先に泉があるけれど
桶をかかえて水汲みに行こうなんて思うなら
お止めなさい、マリー・マドレーヌさん
あそこでは君の命は水より軽いのだから
インシャラー、インシャラー、インシャラー、インシャラー

Et l´olivier pleure son ombre
Sa tendre épouse son amie
Qui repose sur les décombres
Prisonnière en terre ennemie
そしてオリーブの木は
敵地に囚われ瓦礫に横たわる
愛しい妻であり、女友達の影に涙する
Sur une épine de barbelés
Le papillon guette la rose
Les gens sont si écervelés
Qu´ils me répudieront si j´ose
蝶が有刺鉄線の上に留まって
向こうの薔薇まで行こうか考えている
でももし僕がそんなことしようものなら
奴らは何も考えずに打ち殺すだろう
Dieu de l´enfer ou Dieu du ciel
Toi qui te trouves où bon te semble
Sur cette terre d´Israël
Il y a des enfants qui tremblent
Inch´Allah Inch´Allah Inch´Allah Inch´Allah
地獄の神様も天国の神様も
僕らの願いと裏腹に現れたり現れなかったり
ここイスラエルの地では
子供たちが震えているのに
インシャラー、インシャラー、インシャラー、インシャラー

Les femmes tombent sous l´orage
Demain le sang sera lavé
La route est faite de courage
Une femme pour un pavé
女達が嵐に倒れる
その血は明日にも洗い流されるだろうが
ここに作られる道には
敷石の数だけ女性の勇気が浸み込んでいる
Mais oui j´ai vu Jérusalem
Coquelicot sur un rocher
J´entends toujours ce requiem
Lorsque sur lui je suis penché
確かに僕はエルサレムを見たのだ
岩の上のひなげしに
身をかがめれば
いつでもこの鎮魂歌が聴こえてくる
Requiem pour six millions d´âmes
Qui n´ont pas leur mausolée de marbre
Et qui malgré le sable infâme
Ont fait pousser six millions d´arbres
Inch´Allah Inch´Allah Inch´Allah Inch´Allah
その鎮魂歌は
墓も建てられない600万人の魂を弔うために歌われている
弔った魂は600万の木に生まれ変わり
過酷な砂の大地でも枯れはしない
インシャラー、インシャラー、インシャラー、インシャラー

この詩は特に難しく、想像力を必要とし、一人では手に負えなかった。よってこの翻訳はある人の助言のもとにまとめた。

Inch´Allah Adamo インシャラー アダモ

Inch´Allah インシャラー
J´ai vu l´orient dans son écrin
Avec la lune pour bannière
Et je comptais en un quatrain
Chanter au monde sa lumière
僕は見た、化粧箱に入った「オリエント」を、
月を旗印にあしらったオリエントを
そして思った、その輝きを世界に向け
四行詩で讃えようと
Mais quand j´ai vu Jérusalem
Coquelicot sur un rocher
J´ai entendu un requiem
Quand sur lui je me suis penché
けれどエルサレムを見たとき
それは岩に咲くひなげしのようだった
近寄って手に取ろうとすると
鎮魂歌が聞こえてきた
Ne vois-tu pas humble chapelle
Toi qui murmures : "Paix sur la terre"
Que les oiseaux cachent de leurs ailes
Ces lettres de feu : "Danger frontière"?
気づかないかいささやかな礼拝堂よ
『危険地帯』という炎のヘブライ文字を
鳥たちがその翼で隠しているのに
君は『地上に平和を』と呟いている
Le chemin mène à la fontaine
Tu voudrais bien remplir ton seau
Arrête-toi Marie-Madeleine
Pour eux ton corps ne vaut pas l´eau
Inch´Allah Inch´Allah Inch´Allah Inch´Allah
この道の先に泉があるけれど
桶をかかえて水汲みに行こうなんて思うなら
お止めなさい、マリー・マドレーヌさん
あそこでは君の命は水より軽いのだから
インシャラー、インシャラー、インシャラー、インシャラー

Et l´olivier pleure son ombre
Sa tendre épouse son amie
Qui repose sur les décombres
Prisonnière en terre ennemie
そしてオリーブの木は
敵地に囚われ瓦礫に横たわる
愛しい妻であり、女友達の影に涙する
Sur une épine de barbelés
Le papillon guette la rose
Les gens sont si écervelés
Qu´ils me répudieront si j´ose
蝶が有刺鉄線の上に留まって
向こうの薔薇まで行こうか考えている
でももし僕がそんなことしようものなら
奴らは何も考えずに打ち殺すだろう
Dieu de l´enfer ou Dieu du ciel
Toi qui te trouves où bon te semble
Sur cette terre d´Israël
Il y a des enfants qui tremblent
Inch´Allah Inch´Allah Inch´Allah Inch´Allah
地獄の神様も天国の神様も
僕らの願いと裏腹に現れたり現れなかったり
ここイスラエルの地では
子供たちが震えているのに
インシャラー、インシャラー、インシャラー、インシャラー

Les femmes tombent sous l´orage
Demain le sang sera lavé
La route est faite de courage
Une femme pour un pavé
女達が嵐に倒れる
その血は明日にも洗い流されるだろうが
ここに作られる道には
敷石の数だけ女性の勇気が浸み込んでいる
Mais oui j´ai vu Jérusalem
Coquelicot sur un rocher
J´entends toujours ce requiem
Lorsque sur lui je suis penché
確かに僕はエルサレムを見たのだ
岩の上のひなげしに
身をかがめれば
いつでもこの鎮魂歌が聴こえてくる
Requiem pour six millions d´âmes
Qui n´ont pas leur mausolée de marbre
Et qui malgré le sable infâme
Ont fait pousser six millions d´arbres
Inch´Allah Inch´Allah Inch´Allah Inch´Allah
その鎮魂歌は
墓も建てられない600万人の魂を弔うために歌われている
弔った魂は600万の木に生まれ変わり
過酷な砂の大地でも枯れはしない
インシャラー、インシャラー、インシャラー、インシャラー

歌詞の意味が知りたかったので、助かりました。
merci beacoup,monsieur.
merci beacoup,monsieur.
昔、いいメロディーだけど歌詞がピンと来なかったのを覚えています。いま、このご時世だからもう一度聞いてみようと思い、こちらの訳詞を参考にさせてもらいました。
アダモが見た光景が、今になって身にしみます。
アダモが見た光景が、今になって身にしみます。
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表向きの意味なら「アラーのみこころのままに」でキリスト教の「アーメン」と同じですが、そうとは思えません。アダモはどんな気持ちで歌ったのでしょう。
反語とまでは言わないまでも、不条理な意味合いはあるでしょうね。
イスラム圏での日常的な使われ方ではもっといい加減?な意味のようですが、少なくともこの歌の前後の言葉を考えると、もっと強いメッセージにおもえるのですが。
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長年悩んでいますが、この歌詞はとても難しいですね。
フランス人の先生に聞いてやっと分かった部分があるので、ここでシェアします。
Avec la lune pour bannière
中近東のイスラム圏の国は、国旗に月が描かれているところが多い
Ces lettres de feu
ヘブライ文字のこと。モーゼの十戒のような・・・
Lettres de feu で検索すれば画像が出てきます。
Et l'olivier pleure son ombre, sa tendre épouse, son amie
理解しにくいですが、この3つは同じものを指しているそうです。
あとに続く動詞の活用が単数なのがそれを示しています。
フランス人の先生に聞いてやっと分かった部分があるので、ここでシェアします。
Avec la lune pour bannière
中近東のイスラム圏の国は、国旗に月が描かれているところが多い
Ces lettres de feu
ヘブライ文字のこと。モーゼの十戒のような・・・
Lettres de feu で検索すれば画像が出てきます。
Et l'olivier pleure son ombre, sa tendre épouse, son amie
理解しにくいですが、この3つは同じものを指しているそうです。
あとに続く動詞の活用が単数なのがそれを示しています。
ありがとうございます。
Ces lettres de feu は意味不明でしたが確かにヘブライ文字でしょうね。
訂正しておきます。
Ces lettres de feu は意味不明でしたが確かにヘブライ文字でしょうね。
訂正しておきます。
この歌は大昔から聴いています。今もよく聞いています。だいたいの意味は知っていましたが、こんなによく訳されていて、この歌が余計に好きになりました。アダモが歌った英語版もありますが、原語の意味が出せないか、意図的に変えているのかもしれません。フランス語はチンプンカンプンなので英語版もよく聞いています。この訳は本当にありがたいです。また、今の中東や中近東を考えると、決して古い歌ではなく、今の歌であることが、この訳からよく伝わります。
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アダモの歌詞は、フランス語でも直訳すると幻想的だったりつかみどころがなかったり、前段の知識がないと訳が分からなかったりするものが多いです(L'amour te ressemble なんかも、壮大な愛の歌だということは分かりますが、いざ日本語に訳すとかなり変になってしまいます)。
この歌もその一つのように思えます。日本語として意味が通ってて、わかりやすいです。ありがとうございます。
この歌もその一つのように思えます。日本語として意味が通ってて、わかりやすいです。ありがとうございます。
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