2015/03/09 07:16:29
「サン・ジャンの私の恋人」 "Mon amant de Saint Jean" はサン・ジャンの祭りの日にミュゼットの舞踏会に行って甘い言葉に誘われて恋をする女の物語です。
この歌を最初に歌ったリュシエンヌ・ドリール Lucienne Delyle は1939年から1960年まで歌手活動を続け、「サン・ジャンの私の恋人」は1942年にレコーディングされた。

Mon amant de Saint Jean Lucienne Delyle サン・ジャンの私の恋人 リュシエンヌ・ドリール
サン・ジャンとは聖ヨハネのフランス語読みで、6月の夏至の日に「サン・ジャンの火祭り」が行われる。ブルゴーニュに住んでいた頃、この日に広場で火を焚いて子羊の丸焼きをするバーベキュー・パーティーがあって参加したが、昔はもっと盛大に祝ったのだろう。近年ではこの日は「音楽の日」となってフランス各地で音楽のイヴェントが催される。
近年パトリック・ブリュエルが歌っていて、歌詞は主語が変えてある。つまり「私」でなく「彼女」の物語になるだけで内容は変わらない。

Mon amant de Saint Jean Patrick Bruel サン・ジャンの私の恋人 パトリック・ブリュエル

Mon amant de Saint Jean サン・ジャンの私の恋人 《宇藤カザン訳》
Je ne sais pourquoi j'allais danser
A Saint-Jean au musette,
Mais quand un gars m'a pris un baiser,
J'ai frissonné, j'étais chipée
Comment ne pas perdre la tête,
Serrée par des bras audacieux
Car l'on croit toujours
Aux doux mots d'amour
Quand ils sont dits avec les yeux
Moi qui l'aimais tant,
Je le trouvais le plus beau de Saint-Jean,
Je restais grisée
Sans volonté
Sous ses baisers.
どうしてサン・ジャンの祭りの日に
ミュゼットの舞踏会に行ってしまったのかしら
でも男が私の唇を奪った時
私は身を震わせ、彼に惚れてしまった
彼の大胆な腕に抱かれて
何がなんだか分からなくなってしまったの
でもじっとあの目で見つめられて
愛のあまい言葉をささやかれたら
誰だって信じてしまうわ
彼をとっても愛してしまった私
サン・ジャンで一番の美男子だったの
彼の口づけには
あらがえず
私はただうっとりしてしまった
Sans plus réfléchir, je lui donnais
Le meilleur de mon être
Beau parleur chaque fois qu'il mentait,
Je le savais, mais je l'aimais.
Comment ne pas perdre la tête,
Serrée par des bras audacieux
Car l'on croit toujours
Aux doux mots d'amour
Quand ils sont dits avec les yeux
Moi qui l'aimais tant,
Je le trouvais le plus beau de Saint-Jean,
Je restais grisée
Sans volonté
Sous ses baisers.
あまり深く考えずに
私の一番大切なものを彼にあげてしまったの
彼の口先だけの美しい言葉が
嘘だとは分かっていても
私は彼を愛してしまった
彼の大胆な腕に抱かれて
何がなんだか分からなくなってしまったの
でもじっとあの目で見つめられて
愛のあまい言葉をささやかれたら
誰だって信じてしまうわ
彼をとっても愛してしまった私
サン・ジャンで一番の美男子だったの
彼の口づけには
あらがえず
私はただうっとりしてしまった
Mais hélas, à Saint-Jean comme ailleurs
Un serment n'est qu'un leurre
J'étais folle de croire au bonheur,
Et de vouloir garder son cœur.
Comment ne pas perdre la tête,
Serrée par des bras audacieux
Car l'on croit toujours
Aux doux mots d'amour
Quand ils sont dits avec les yeux
Moi qui l'aimais tant,
Mon bel amour, mon amant de Saint-Jean,
Il ne m'aime plus
C'est du passé
N'en parlons plus.
ああ、だけどサン・ジャンだって同じよ
愛の誓いは幻想でしかなかったの
私は幸せを信じきって
彼の心をつなぎとめておくのに夢中だった
彼の大胆な腕に抱かれて
何がなんだか分からなくなってしまったの
でもじっとあの目で見つめられて
愛のあまい言葉をささやかれたら
誰だって信じてしまうわ
彼をとっても愛してしまった私
私のサン・ジャンの美しい恋人
あの人はもう私を愛していないし
過ぎ去ったことだから
その話はやめましょう

フランスでは7月14日に最大の祭りがあるから6月下旬のサン・ジャンの火祭りは下火になったが、カナダのケベックではロック・コンサートもあり、盛大に祭られているようだ。たしかにカナダも夏が待ち遠しい国だからテンションが上がるのも無理はない。
Fête de la St-Jean Baptiste カナダのケベックでのサン・ジャンの火祭り

この歌を最初に歌ったリュシエンヌ・ドリール Lucienne Delyle は1939年から1960年まで歌手活動を続け、「サン・ジャンの私の恋人」は1942年にレコーディングされた。

Mon amant de Saint Jean Lucienne Delyle サン・ジャンの私の恋人 リュシエンヌ・ドリール
サン・ジャンとは聖ヨハネのフランス語読みで、6月の夏至の日に「サン・ジャンの火祭り」が行われる。ブルゴーニュに住んでいた頃、この日に広場で火を焚いて子羊の丸焼きをするバーベキュー・パーティーがあって参加したが、昔はもっと盛大に祝ったのだろう。近年ではこの日は「音楽の日」となってフランス各地で音楽のイヴェントが催される。
近年パトリック・ブリュエルが歌っていて、歌詞は主語が変えてある。つまり「私」でなく「彼女」の物語になるだけで内容は変わらない。

Mon amant de Saint Jean Patrick Bruel サン・ジャンの私の恋人 パトリック・ブリュエル

Mon amant de Saint Jean サン・ジャンの私の恋人 《宇藤カザン訳》
Je ne sais pourquoi j'allais danser
A Saint-Jean au musette,
Mais quand un gars m'a pris un baiser,
J'ai frissonné, j'étais chipée
Comment ne pas perdre la tête,
Serrée par des bras audacieux
Car l'on croit toujours
Aux doux mots d'amour
Quand ils sont dits avec les yeux
Moi qui l'aimais tant,
Je le trouvais le plus beau de Saint-Jean,
Je restais grisée
Sans volonté
Sous ses baisers.
どうしてサン・ジャンの祭りの日に
ミュゼットの舞踏会に行ってしまったのかしら
でも男が私の唇を奪った時
私は身を震わせ、彼に惚れてしまった
彼の大胆な腕に抱かれて
何がなんだか分からなくなってしまったの
でもじっとあの目で見つめられて
愛のあまい言葉をささやかれたら
誰だって信じてしまうわ
彼をとっても愛してしまった私
サン・ジャンで一番の美男子だったの
彼の口づけには
あらがえず
私はただうっとりしてしまった
Sans plus réfléchir, je lui donnais
Le meilleur de mon être
Beau parleur chaque fois qu'il mentait,
Je le savais, mais je l'aimais.
Comment ne pas perdre la tête,
Serrée par des bras audacieux
Car l'on croit toujours
Aux doux mots d'amour
Quand ils sont dits avec les yeux
Moi qui l'aimais tant,
Je le trouvais le plus beau de Saint-Jean,
Je restais grisée
Sans volonté
Sous ses baisers.
あまり深く考えずに
私の一番大切なものを彼にあげてしまったの
彼の口先だけの美しい言葉が
嘘だとは分かっていても
私は彼を愛してしまった
彼の大胆な腕に抱かれて
何がなんだか分からなくなってしまったの
でもじっとあの目で見つめられて
愛のあまい言葉をささやかれたら
誰だって信じてしまうわ
彼をとっても愛してしまった私
サン・ジャンで一番の美男子だったの
彼の口づけには
あらがえず
私はただうっとりしてしまった
Mais hélas, à Saint-Jean comme ailleurs
Un serment n'est qu'un leurre
J'étais folle de croire au bonheur,
Et de vouloir garder son cœur.
Comment ne pas perdre la tête,
Serrée par des bras audacieux
Car l'on croit toujours
Aux doux mots d'amour
Quand ils sont dits avec les yeux
Moi qui l'aimais tant,
Mon bel amour, mon amant de Saint-Jean,
Il ne m'aime plus
C'est du passé
N'en parlons plus.
ああ、だけどサン・ジャンだって同じよ
愛の誓いは幻想でしかなかったの
私は幸せを信じきって
彼の心をつなぎとめておくのに夢中だった
彼の大胆な腕に抱かれて
何がなんだか分からなくなってしまったの
でもじっとあの目で見つめられて
愛のあまい言葉をささやかれたら
誰だって信じてしまうわ
彼をとっても愛してしまった私
私のサン・ジャンの美しい恋人
あの人はもう私を愛していないし
過ぎ去ったことだから
その話はやめましょう

フランスでは7月14日に最大の祭りがあるから6月下旬のサン・ジャンの火祭りは下火になったが、カナダのケベックではロック・コンサートもあり、盛大に祭られているようだ。たしかにカナダも夏が待ち遠しい国だからテンションが上がるのも無理はない。
Fête de la St-Jean Baptiste カナダのケベックでのサン・ジャンの火祭り

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